温戸について
人生の第二ステージのような美容院
温戸はどのような美容院ですか?
人生の第二ステージのような美容院でありたいと思っています。
第二ステージとはどういうことですか?
あくまで私の感覚ですが、ざっと10代〜30才位までのスタイル作りを第一ステージ。35才以上のスタイル作りを第二ステージかなと捉えているのですが。というのも、若いうちは髪も健康でブリーチもパーマもお手の物。ダメージの復活も早いので、まだ自分を限定せず、どんなスタイルも果敢にチャレンジ出来る。キラキラ期とも言えます。誰かに憧れて真似してみたり、流行りのスタイルのためにダメージも許容できます。ですが、35才以上の年齢になってゆくと、他の何か、流行りの何かを追い求める時期を終えて、そろそろ"自分らしさ""自分探し"みたいなスタイル作りに変わっていく方が多いと感じています。いわゆる第二ステージとでも言うような。
第二ステージは年齢的なものもあるのですね?
そうとも言えますし、そうでないとも言えます。笑 年齢が背景にないとも言えませんが。40才位からは無理なスタイル作りによるダメージが、美しさを損なう事も若い時よりは増えますから。ですが、そういう事だけではありません。沢山の経験や失敗が下支えとなり、自分らしさや、美しさの定義が他者からのもではなく"自分"に向いてきた女性の為のステージという意味合いが大きいです。自分の今、持っている資質や、状況、立場など、全てを土台として、よりフィットしたスタイルを作りたいと願っている方達というイメージです。うーん、やっぱり35才以上の女性かなぁと思ってしまいますね。笑
共感性のある目線を
どうして第二ステージのような美容院でありたいのですか?
そういう美容院が少ないと感じているからです。若い子達のような勢いのある美容院は沢山ありますが、大人の感覚を理解してくれる美容院を探すのは難しいのではないかと。デザインや、流行りはもちろん気になるけど、それだけではなくすごく繊細な部分を、大切にしてくれる場所って必要だと思います。
繊細さですか?
はい。大切にしています。自分も共感できる年齢になったからこそ、とてもよくわかるという共感性のある目線を持ってスタイルを作る事に繊細に取り組んでいます。女性ですから、健康美や、年齢に合った美しさはもちろん大切ですが、どうしたって気分で攻めたスタイルを作りたい時もある。その気持ちを大切に、ではどんなふうに髪や頭皮に深いダメージを負わせずスタイルを作るかなど、プロとして適切に判断する事も大事にしています。繊細に。笑
「自分自身と向き合える場所」
田口さんにとって、大人のスタイル作りって何ですか?
お客様と一緒に、その人自身を理解してゆく事だと思います。経験とともに「思いこみ」もまた多いと感じます。クセ毛のお客様で例えると、お客様がご自身のクセを拒否していればそれはただのクセ毛です。ですが、視点が変わり良さもみてくれば、それは個性として生かすことができます。第三者であるプロの目線が入る事、どの視点で見ていくかはとても大事だと感じています。ですから、カウンセリングや、何気ない会話に重きを置いています。スタイリストとの対話ですが、自分自身との対話でもあります。
温戸のコンセプトですね?
はい。笑 オープン時から変わらず温戸のコンセプトは「自分自身と向き合える場所」です。美容院らしからぬコンセプトのようですが、第二ステージでのスタイル作りには少なからず大切な要素だと感じています。
若いお客様はあまりいないのですか?
それが! コンセプトは大人なのですが、若いお客様や、男性の方も沢山ご来店くださっています。たまに、「ここは美容院によくある苦手だという感じが少ない」と言われる事があります。その時はよくわかりませんでしたが、今思えば、私達はその人自身を素直に見つめ、受け入れる視線を大切にしているからだと思うようになりました。こんなこと言っていますが、できた人間ではありません。スタッフも癒し系ではありません。むしろ破天荒です。笑